私は美術のインストラクターをしていますが、会社で新人に貿易実務を教える役目も与えられています。
貿易商社に応募してくる人たちは外国に興味はありますが、貿易の知識は全員ほとんどゼロです。
そのような人たちに最初に貿易の概念を誤解なく認識してもらい、一生続ける仕事として面白い!と思ってもらう必要があります。
民間教育機関でも貿易実務講座はありますが、当然その会社に特化した内容にはなっていません。
オーバースペックだったり、逆に一般化されすぎていることも多々あります。
また、営業・事務それぞれの職種向けに内容がアレンジされたものでもありません。
したがって
「ベテランの社員で、教えるのがうまい人間が教える」
というのがコスパ最強。
給与以上のコストは実質ゼロで、企業としては非常に楽なわけです。
この「教える」なのですが、結局何だと思いますか?
これ、要するに「言語化できているかどうか」なんです。
言葉で説明できるところまで知識をまとめているか。
内容にハッシュタグがついて、すぐに脳内検索が可能か。
これに尽きます。
欲を言えば、教える内容に関連した印象的なエピソードがあるとなお良いです。
例えば「出張先で落とした携帯電話がクーリエで地球一周して戻ってきた(実話)」とかです。
話すエピソードが多いのは、長くその業界にいた人の強みかもしれません。
そして、実は美術を教えるのも全く同じです。(続く)