さる1/6〜1/8の3連休に、大阪市中央会館で「ハイブリッド造形プロジェクト プレ講座」が開催されました。
そこに私は学習者として参加いたしました。
今回の内容は3DCGソフト「Blender」の基本操作を学ぶこと。
ステップバイステップに教えてもらえたので、私のような初心者でもとてもわかりやすかったです。
講師は私の顔セミナーにも参加していただいたYさん。(講師と参加者が入れ替わりですね)
ところで、人に何かを教える時、最も役立つのは「教わろうとする人は、教わった事で何を達成したいのかを理解する」です。
そのため、学習する人たちから「達成したい何か」を教えてもらう経験は大変貴重です。
私自身はまるっきりアナログの2D。
ですので、3DCGは不要と言えば不要です。
しかし、今まさにアートでお仕事をしておられる方はこのようなデジタルツールを使っています。
そのような皆さんにとって役立つようなアカデミズムとはどんなものか。
教える側はそれを知っておく必要があります。
これが、私の知りたいこと、「達成したいこと」です。
「え?ここがみんな分からなかったの?!」
なんてことがあるのです。
例えば、普通のガラスのコップに7分目ぐらいまで水を入れたものを表現するとします。
ガラスと接している水面の際は、通常少しせり上がっています。
↓はとてもわかりやすい説明
https://news.goo.ne.jp/article/love_spo/sports/love_spo-195141.html
アナログで描き慣れている人は、それを経験的に知っていますので、ツールが変わってもそれを表現しようとします。
仮に表現しなかったとしても分かった上で、敢えて描き飛ばすのです。
デジタルでこれをやるのは本当に大変で、手間と演算と経費がめちゃくちゃ増えます。
ところが、実はここがオリジナリティの源泉です。
ペたーんとした平面の水面を作ったら、一見それらしくはなりますが、リアルではありません。
おまけに他の人も同じようにやっています。
それ以上に、物体が持っている生き生きとした、セクシーな形が表現できません。
今回のセミナーに参加したことで、「なるほど、デジタルの人はこういう点に四苦八苦するんやな」と思う場面がしばしばありました。
少なくとも美形には3パターンはあるのに、どうして同じ顔のキャラばかりになるのかの原因を垣間見たように思います。
これこそ私の知りたかったこと。学習する人に少しでもお役に立てそうなことを提供するヒントです。
そして、人に何か教える時には、教わる人が「何か」を達成した時の喜びをイメージできるようにしておきたいと思います。(終)